麻雀にはさまざまな役がありますが、その中でも「チャンタ」は、初心者から中級者まで人気のある役のひとつです。
チャンタは、数牌の1と9、そして字牌(東・南・西・北・白・發・中)を活用するのが特徴で、初心者でも役の作り方がわかりやすいです。
チャンタを覚えると、麻雀の幅が広がり、より多くのシチュエーションで高得点を狙えます。
この記事では、チャンタの基本的な意味や条件、さらにはチャンタを使った戦略やコツについて詳しく解説します。
麻雀の役をもっと増やしたい、役の作り方を理解したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
麻雀のチャンタとはどんな役?
ここでは、麻雀のチャンタがどのような役なのかを解説します。
漢字表記は「混全帯么九」または「混全帯ヤオ九」
チャンタは「混全帯么九」または「混全帯ヤオ九」と記載されています。
これらの漢字表記の読み方は、「ホンチャンタイヤオチュー」です。
ほかにも別名があり、下記のようにも記載されています。
- 混全帯幺
- 全帯幺
- 渾帯幺
元々は、「全帯么九」のように記載していました。
しかし、戦後にジュンチャンとチャンタを区別するために、ジュンチャンを「純全帯么九」と記載して、チャンタが「混全帯么九」に決定しています。
字牌と数字が混同しているチャンタに「混」をつけて、数字の牌のみで成り立つジュンチャンには「純」を付けました。
正式名称の「ホンチャンタイヤオチュー」を略して「チャンタ」
読み方は「ホンチャンタイヤオチュー」といいますが、省略してチャンタと呼ばれています。
ヤオチューとは、1、9牌です。
タンヤオと間違えられる人が多いので注意してください。
么九(ヤオチュー)=1,9牌 断么九(タンヤオチュー)=2~8牌 |
アガリ役として知られる
チャンタは「アガリ役」になります。
アガリ役とは、成り立てばリーチをしていなくてもあがれるものです。
麻雀は役なしの状態でロンはできません。
チャンタはポンやチーをしてもロンであがる役です。
麻雀初心者でも狙いやすく、ほかの役とも相性がよいため、高得点も狙えます。
9や1の配牌と字牌が多く手牌にあるときは、チャンタを狙っていきましょう。
麻雀でチャンタが成立する条件と作り方とは
ここでは、チャンタが成り立つ条件や作り方について解説します。
チャンタが成り立つ条件をしっかりと覚えておかないと、本番であがれずにチョンボするはめになるでしょう。
しっかりと成立条件をチェックしておいてください。
チャンタは1と9と字牌のみで成立
チャンタは1と9の牌と字牌のみで作る役です。
チャンタないの面子には、1,9が含まれる順子が1つ必要になります。
順子とは、「1・2・3」「7・8・9」のような順番に3つの牌を揃える面子です。
チャンタは1か9が含まれる順子であれば成り立ちます。
順子がなくて1,9牌と字牌のみで面子を作った場合、「混老頭(チンロウトウ)」と呼ばれる役になります。
チャンタは似ている役が沢山あるので、しっかりと成り立つ条件をチェックして実践しましょう。
チャンタを作る手順やコツ
1,9以外の牌が多く存在しているときは、チャンタには向いていません。
字牌や1,9の順子だけが作れそうな面子のときに狙っていきましょう。
チャンタであがりたい場合、順子の両面待ちでは注意が必要です。
「2・3」の牌で1の牌を待ってチャンタを完成させようとしたとき、4の牌がきてもあがれます。
すなわち、順子の両面待ちでリーチをかけた場合、4の牌が捨てられたり、引いてしまったときは自動であがってしまいます。
4の牌であがるとチャンタになりません。
順子の両面待ちの時は、確実にチャンタであがれるようにダマの状態で待っていましょう。
- 手牌に1,9を含む順子か字牌が多くある時に狙う
- 順子の両面待ちのときは、リーチをするとチャンタにならないときがあるため注意
麻雀のチャンタの点数と翻数
ここでは、チャンタの点数や翻数について紹介します。
チャンタはなくと翻数が変化するため注意が必要です。
ここで点数や翻数を正しく理解して、麻雀スキルを上げていきましょう。
チャンタの翻数と得点の仕組み
チャンタは2翻となっています。
ただし、ないてチャンタを揃えた場合、1翻に減るため注意が必要です。
なかないでチャンタを揃えた場合、ダマになるので2,600点になり、ないてチャンタをあがった場合、1,000点になります。
- 門前でチャンタのみ=2翻(2,600点)
- なかないでチャンタのみ=1翻(1,000点)
チャンタとほかの役を組み合わせて高得点を狙う方法
チャンタはリーチやイーペーコー、サンショクドウジュンと組み合わせて高得点が狙えます。
組み合わせ | ポイント |
リーチ | 字牌か1,9牌待ちの状態でリーチする 順子の両面待ちでのリーチは チャンタがつかない場合もある |
イーペーコー | 同じ1,9を含む順子を2組作成する イーペーコーとの組み合わせ時はなけない チャンタとイーペーコーで3翻が確定する |
サンショクドウジュン | ピンズ、マンズ、ソーズの同じ順子を作る サンショクドウジュンは 鳴いても作成可能 |
ホンイーソー | ソーズかピンズ、マンズのどれかだけで 揃える3翻だがなくと2翻にさがる |
ポイントは、鳴いても成り立つのかどうか、です。
リーチやイーペーコーは鳴けない役なので、組み合わせる場合は、門前で揃える必要があります。
サンショクドウジュンは、鳴いても役が成り立ちます。
鳴いた場合は、サンショクドウジュンが1翻にあるので、チャンタと合わせて2翻です。
このようにほかの役と合わせて、高得点を狙ってみましょう。
麻雀のチャンタとジュンチャン/ホンロウトウの違いとは
ここでは、チャンタと似ているジュンチャンとホンロウトウの違いを解説します。
チャンタと似ている役はジュンチャンとホンロウトウです。
似ている役との違いをしっかりと区別して、狙うべき役を見極めましょう。
チャンタと純全帯幺九(ジュンチャン)の違い
ジュンチャンは1,9牌を含めた面子で作った場合、ジュンチャンになります。
チャンタとジュンチャンの違いは、字牌が含まれるかどうかです。
ジュンチャンは字牌が含まれないため、作りにくい役なので、3翻になります。
チャンタ | 字牌と1,9を含む面子 |
ジュンチャン | 1,9を含む面子 |
チャンタと混老頭(ホンロウトウ)の比較
ホンロウトウはすべてが暗刻になっており、使われる牌は1,9牌か字牌です。
チャンタとの違いは、順子がないことです。
ホンロウトウは、2翻になりますが、鳴いても2翻で落ちません。
チャンタ | 字牌と1,9を含む面子 |
ホンロウトウ | 1,9牌と字牌の暗刻の面子 |
麻雀におけるチャンタの鳴き条件と食い下がりについて
ここでは、麻雀でチャンタを作る際の鳴き条件を解説します。
麻雀の役を完成させる際に、なきは重要なアクションです。
役の中でもなくと役が成り立たないものもあります。
チャンタを作成するときに、鳴きは大丈夫なのかチェックしておきましょう。
鳴き条件
チャンタはポン、チー、カンの鳴きが可能です。
ただし、チーをする際は、1,9を含む順子になるようにないてください。
1,9が含まれない順子をチーで作った場合、チャンタにならないので注意しましょう。
鳴くと食い下がりとなる
チャンタは、鳴くと2翻から1翻になります。
チャンタのみで上がろうと思った場合、1翻になり、たいした得点になりません。
また、チャンタと一緒に複合して他の役も一緒に上がりたい場合、他の役が鳴き無しならば、鳴けないので注意してください。
麻雀のチャンタは弱いのか?
チャンタは1と9の牌を含む面子と字牌でできる役です。
順子の場合、1か9が必ず含まれないと役として成り立ちません。
順子の両面待ちでリーチをかける場合は注意が必要です。
チャンタは単体ではなく、他の役と複合してあがるとマンガンやハネマンまで狙えます。
チャンタは、ほかの役と合わせることで使いやすく、強い役になるといえます。
チャンタをうまく使って、麻雀で高得点をゲットしましょう。