- 「ザンクってどういう意味?」
- 「ザンクがダサいと言われるのはなぜ?」
上記の疑問でお悩みではありませんか?
麻雀では、「ザンク」という言葉が使われる場面があります。
「ザンク」は麻雀の点数を表す用語です。
しかし、雀士の間では点数の低さや、麻雀の対局スタイルの観点からダサいと言われています。
本記事では、「ザンク」の意味やダサいと言われる理由を解説します。
また「ザンク」になる役や点数計算の方法も合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
麻雀で使われる「ザンク」とは?意味を解説
「ザンク」とは、麻雀の点数計算において3,900点を指す俗称です。
符計算や翻数に基づいて算出され、特に子が3,900点で和了(ホーラ)した場合を指します。
具体的には、3翻30符や2翻60符などの組み合わせが「ザンク」となります。
親が同じ組み合わせで和了(ホーラ)した場合は5,800点となるため、親の和了(ホーラ)は「ザンク」とは呼びません。
上記のような組み合わせが頻繁に起こりやすいため、「ザンク」は対局中によく見られます。
麻雀におけるザンクの点数計算
麻雀の点数は基本点を元に算出します。
基本点の公式は以下のとおりです。
符の数×(2×翻数)×4
上記は、ツモ和了した際に他の子が支払う点数です。
ツモ和了の場合、上記の公式にさらに2をかけた数字が、親の支払い点数となります。
また、ロン和了の場合は4をかけると算出可能です。
実際に麻雀でよくみられる、3翻30符の組み合わせを例に計算します。
まず、基本点を算出しましょう。
30符×(2×2×2)×4=960点(基本点)
今回はロン和了を想定し、算出した基本点に4をかけます。
960×4=3840点
上記のように3840点と算出されました。
点数計算の際、基本点から算出した点数の100点未満は切り上げるルールがあるため、100点未満を切り上げると3900点(ザンク)となります。
麻雀でザンクになる役4選
「ザンク」は麻雀における点数を意味しますが、具体的な役がわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本項では、「ザンク」になる役の例を紹介します。
立直(リーチ)
リーチは、手牌がテンパイになったときに宣言する1翻役です。
鳴きなしの門前(メンゼン)が条件で、リーチをかけることで1翻が加算されます。
特に初心者にも人気のあるシンプルな役です。
リーチをかけた場合、平和(ピンフ)やドラなどの他の1~2翻役と組み合わせて3翻が完成する場合が多く、符計算との組み合わせで3900点になる条件が整いやすいです。
平和(ピンフ)
平和(ピンフ)は、以下の条件で成立します。
- 面子がすべて順子で構成される
- 雀頭が役牌以外
- ロン和了
平和(ピンフ)単体では低点数ですが、リーチやドラを加えると3翻になるケースが多いです。
場合により20符または30符で固定されているため、ロン和了や場風牌などの他の要素で符が増加し、「ザンク」の条件である30符3翻に届く場面が多いです。
断么九(タンヤオ)
タンヤオ(断么九)は、2~8の数牌だけで手牌を揃える役です。
鳴いても成立するため、初心者にも作りやすい役の一つとされています。
鳴いた場合は1翻止まりで低点数になりがちですが、以下の条件で3翻に届く場合が多いです。
- 門前でリーチをかける
- 赤ドラやドラ表示牌を引き込んで翻数を増やす
断么九(タンヤオ)は符が増えやすい場面もあるため、「ザンク」の条件を満たしやすい役の一つです。
役牌(ヤクハイ)
役牌(ヤクハイ)は、場風牌・三元牌を含む自風牌を刻子(コーツ)にすると成立する1翻役です。
鳴いても成立するため、スピード和了を狙う際によく使われます。
鳴いて成立する1翻役なので翻数が増えにくく、符計算が重視される局面が多いです。
刻子(コーツ)や暗刻(アンコ)を含む手牌では符が高くなりやすく、3翻で40符を超える場合が多いため、「ザンク」に達しやすいです。
麻雀でザンクがダサいといわれる理由
麻雀の「ザンク」がダサいといわれる理由に、点数の低さや麻雀の対局スタイルのイメージとのギャップがあります。
「ザンク」は一般的に低い点数の代名詞とされ、高得点を狙う麻雀の醍醐味に反するイメージがあるため、ダサいと言われやすいです。
以下では、「ザンク」がダサいと言われる理由を解説します。
点数が中途半端に感じられる
「ザンク」は、満貫(マンガン)の半分以下ですが、2000点や1000点といった低得点よりは高い、中途半端な位置付けです。
また、符と翻数のバランスによって「ザンク」になった場合、あと一歩で満貫(マンガン)に届いた可能性を想像させるため、惜しいと感じられる点でもあります。
多くの雀士が高得点を狙うため「ザンク」は控えめな点数として位置づけられ、高得点を狙う局面では見劣りする場面が多いです。
消極的な印象がある
「ザンク」は堅実な和了点として重宝される場面もありますが、「リスクを取ってでも高得点を狙うべき」とされる、麻雀の攻撃的な性質と合わない場合があります。
高得点での和了(ホーラ)は、自身の得点を大きく増やすだけでなく、他家にプレッシャーを与えます。
「ザンク」では上記のような影響力が弱く、対局全体をコントロールする力に欠けると見られがちです。
また「ザンク」は得点が低いため、手作りが未完成の状態で妥協して和了(ホーラ)したと見なされる場合があります。
特に門前(メンゼン)でリーチをかけた後で「ザンク」に終わった場合、「高得点を狙わず安全策を取った」と受け取られやすいです。
麻雀のザンクを活かした戦略2選
雀士たちの間で軽く見られがちな「ザンク」ですが、「ザンク」を活かして場の流れを自分に向けたり相手のペースを乱したりといった戦略があります。
少ない点数ならではの特徴を活かすことで、戦略の幅が広がるでしょう。
以下では、ザンクを活かした戦略を解説します。
他家の親番を流す
親は通常よりも高得点を狙いやすい状況にあります。
親が連荘を続けると他家全員が不利になるため、「ザンク」で他家の親番を流す戦略が効果的です。
したがって、他家の親番を早く終わらせることが対局全体を有利に進める鍵です。
例えば、親がリーチをかけた場合、自分の手牌が高得点を狙える形でなくても「ザンク」で和了(ホーラ)すれば親に点数を与えず親番を終了させられます。
「ザンク」での和了(ホーラ)は点数が低めですが、相手の親番を阻止する目的においては十分な効果があります。
自分の親番を守る
「ザンク」は、自分の親番を守る際にも効果的です。
親番での和了(ホーラ)は通常よりも得点が1.5倍になるため、連荘を続けられ対局を有利に進められます。
親番を維持するためには、点数の高さにこだわらず早和了を優先しましょう。
「ザンク」は役を複雑にする必要がなく、手早く和了(ホーラ)に到達できる可能性が高いです。
例えば、親番でリーチをかけた際に手役が「ザンク」の形でも、和了(ホーラ)して連荘を続けるほうが得策です。
親番は得点を稼ぐだけでなく逆転の足掛かりになる場面も多いため、流れを変えるための重要な戦略の一つです。
まとめ:麻雀のザンクとは
「ザンク」は、麻雀において低い点数帯を指し、ダサい印象を与えがちです。
しかし、視点を変えると戦略の幅を広げる要素にもなります。
単に点数が低いだけでなく、局面を有利に運ぶ一手として活用できる場面も少なくありません。
例えば、守備を重視したい局面では「ザンク」を目指すと、他家に大きな手を和了(ホーラ)させずに対局をコントロールできます。
また、確実に流局を避けるための手段としても有効です。
勝負の展開や相手の手牌を考慮して選ぶことで、点数以上の価値を発揮する場面が多くあります。
麻雀の魅力は、単純な得点争いだけでなく状況に応じた柔軟な戦術にあります。
「ザンク」を戦略的に活用し、勝利へとつなげましょう。