麻雀でリーチ後のカンはできる?できない?条件やメリット・暗カンについてプロが解説

麻雀でリーチ後のカンはできる?できない?条件やメリット・暗カンについてプロが解説

麻雀を楽しむ中で、「リーチ中にカンをしても大丈夫なのか?」という疑問を持ったことはありませんか?

リーチとカンは麻雀の中でも特にスリリングで重要な要素ですが、この2つが絡むとゲームはさらに複雑になります。

リーチ後にカンをする際のルールや条件、ドラや点数への影響を正しく理解することは、初心者から中級者にとって勝率を上げるためにも大切です。

本記事では、リーチ中にカンをするための基本条件から、その影響や戦略的な活用方法までを徹底解説します。

麻雀の楽しさをさらに深めるためのヒントが満載ですので、ぜひ最後までお読みください!

目次

麻雀でリーチ後にカンはできる?できない?

麻雀でリーチ後にカンはできる?できない?

麻雀の中で「リーチ」と「カン」は非常に重要な役割を持ちます。

どちらも、打点をアップするために特に重要な役と言えるでしょう。

まずは、それぞれの基本的なルールをおさらいしてから、リーチ後でもカンが可能かどうかを見ていきます。

リーチ中でもカンができる

結論から言うとリーチ後でもカンは「条件付きで可能」です。

基本的にリーチはテンパイ(あと1枚で和了)になったときに1,000点を支払い、宣言することで成立する役(1翻)。

得点が増えるチャンスを得られる反面、宣言後は手牌を変えられなくなるのが短所です。

続いて「カン」は同じ牌を4つ揃えます。カンをすることでドラが追加されるため、打点アップを期待して行う場面が多いです。

条件を確認しておくことで、自信をもってリーチ後のカンができると考えます。

簡単なものから上級者も間違えてしまうような複雑な条件もあるため、しっかり覚えておきましょう。

リーチ後にカンをする条件

先ほど、リーチ後のカンは「条件付きで可能」と述べました。

その条件とは「暗カンであること」と「リーチ前後でアガリ牌や面子構成が変わらないこと」です。

それでは、次の章から詳しく解説していきます。

麻雀におけるカンの種類と成立条件

麻雀におけるカンの種類と成立条件

麻雀のカンには「暗カン」「明カン」「加カン」の3種類があり、それぞれ成立条件が異なります。

カンはドラ牌を増やせるため、打点アップのチャンスです。それでは各カンの特徴と成立条件を詳しく見ていきましょう。

暗カン

暗カンは、自分の手牌に暗刻(ポンしていない刻子)があり、4枚目を持ってきた際に宣言できるカンです。

他家の牌を使用しないため、リーチ後でもツモ牌によって成立するのが特徴です。

手牌の形が変わらないため、待ち牌が崩れる心配がなく、リーチ後でも安心して行えるカンと言えます。

なお、暗カン後は両端の2枚をひっくり返して表示します。

明カン

明カンは、自分で暗刻を持っている状態から他家の捨てた牌を使って4枚揃えるカンです。

ただし、リーチ後は他家の牌を利用する行為が制限されているため、この形式のカンは基本的にできません。

加カン

加カンは、明刻(ポンした刻子)に4枚目の同じ牌をツモった時に槓子にする方法です。

明カンと同じく、加カン後のリーチはできません。

なお、加カンをする牌が相手のアガリ牌の場合、「槍槓(チャンカン)」という役が有効になるので注意する必要があります。

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麻雀でリーチ後にカンするときのポイント

麻雀でリーチ後にカンするときのポイント

リーチ後でもカンは「条件付きで可能」です。

その条件を確認しておけば自信をもってカンができると考えます。

簡単なものから、上級者も間違えてしまうような複雑な条件もあるため、しっかり覚えておきましょう。

待ち牌が変わらないことが大前提

リーチ中のカンは、待ち牌が変わらないことが大前提です。

待ち牌が変わるカンは不正行為と見なされるため、初心者は特に注意しましょう。

上の例の場合、アガリ牌の形です。

ここで4枚目の をツモりました。

の暗槓をすると、アガリ牌は のみになってしまうためリーチ後はカンができません(リーチをしていなければカンは可能)。

このように、複合形のテンパイではカンができなくなるパターンが多いので注意です。

一方で、待ちが変化しない暗カンは認められるため、状況を慎重に判断する必要があります。

送りカンは不可(リーチ中でなければOK)

リーチ直前に同じ牌が4枚揃っている時、リーチ後に暗カンは不可です。

また、他家から明カンもできません。

どちらも手牌構成が変わってしまうからです。

続いて上の例を見てみましょう。

が槓子のところに をツモりました。

リーチ中の場合、 の暗カンはできません。

それはツモってきた牌のみカンができるルールだからです。

これは別名「送りカン」とも呼ばれる禁止事項になります。

こちらもリーチ中でなければOKです。  

リーチ後カンのリスクを把握する

リーチ後にカンをすると、手役が成立することがあり、点数に大きな影響を与えます。

嶺上牌(カン後で手牌が1枚不足したときに補充する牌)やドラの増加によって、点数が大幅に変動する場合があります。

しかし、それは逆に言えばリスクを伴うため、詳細を知ることが大切です。

嶺上開花と自模を知る

カンに伴って打点がアップする役として嶺上開花(リンシャンカイホウ。リンシャンツモとも呼ばれる)があります。

これはカンによって引いた嶺上牌(リンシャンハイ)で和了した際に成立する1翻役です。

リーチの有無は関係ありません。

なお、同時に自摸も1役として成立します。そしてカンドラも追加されるのがポイント。

一気に打点が高くなりやすく、他家にプレッシャーをかける効果があります。

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リーチ中にカンをしてドラ爆発?麻雀での戦略的判断のポイント

リーチ中にカンをしてドラ爆発?麻雀での戦略的判断のポイント

そもそも、リーチ後のカンを必ず行わないといけないわけではありません。

自分と他家との点数状況や場の流れを考慮してカンをしない選択肢もあります。

先述の通り、麻雀においてリーチ中のカンは、得点を大きく伸ばせる可能性を秘めています。

新たなドラが追加され、得点が増えれば、ラスからトップへの逆転勝利も夢ではありません。

ただし、ドラの追加は他家にも影響を与えるため、リスクが伴います。

親で大きな点数を狙いたい場合や、逆転が必要な場面では積極的に狙う選択肢も考えられるでしょう。

一方で、点数状況や場の流れを冷静に見極め、リスクを避ける判断も重要です。

リーチ中のカンは、戦略的な判断が求められる場面と言えます。

リーチ中のカンは点数を大きく伸ばせる可能性がある

リーチ中にカンをすることは、戦況を大きく動かす一手になるかもしれません。

リーチ後のカンが成功すれば、新たなドラが追加されることで打点が一気に跳ね上がる可能性があります。

また、カンによって嶺上開花が成立すればさらに勝ち切ることができるでしょう。

ただし、他家に与える影響を慎重に見極める必要があります。

戦略的な判断が求められる場面ですが、成功すればゲームを大きく動かす力を秘めているのがカンです。

リスクもあるので注意

リーチ中のカンは魅力的な選択肢ですが、大きなリスクも伴います。

最大の注意点は、先述した通り、カンをすることで待ち牌が変わる可能性がある点です。

また、カンによって他家に新たなドラが加わる可能性があります。そうなれば守備に回っていた他家も攻めに転じることもあるでしょう。

そうなればより放銃の危険性が高まります。

リーチ後のカンは、慎重な局面判断が重要な高リスク・高リターンの選択なのです。

そもそもリーチ後のカンはしなくても良い

リーチ後のカンは確かに点数を伸ばす期待ができますが、無理に狙う必要はありません。

リーチ自体が十分に強力な状況を生み出しており、余計なリスクを冒さずにアガリを目指す方が堅実な戦術といえます。

特に、待ちが複数ある場合や点差が十分な場合、無理にカンをして局面を複雑にするメリットは薄いでしょう。

相手にドラを乗せるリスクを避け、確実に局を進めることも麻雀の重要な戦略の一つになります。

冷静な判断が勝利への近道です。

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麻雀でリーチ後にカンをするメリットとデメリット

麻雀でリーチ後にカンをするメリットとデメリット

自分の手牌に有利な条件が揃っている場合や、他家のテンパイが明らかでない場合など、状況を冷静に見極めながら判断しましょう。

メリット

ドラや符が増えるため、自分の打点を高くすることができます。

特に親であれば、自分が和了すれば高得点となるため、積極的にカンを狙うことが戦略として有効です。

デメリット

自分の手牌だけでなく、他家の手牌にもドラが増える可能性があります。

そのため、自分の得るリターンとリスクのバランスを考慮しなければいけません。

もちろん面子構成が崩れないなど、カンの条件を満たしておく必要があります。

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麻雀で他家がリーチ後にカンをした場合の対応策 

麻雀で他家がリーチ後にカンをした場合の対応策 

新ドラや嶺上開花の可能性を考慮し、慎重に対応しましょう。

カンは自分の和了を狙いつつ他家にプレッシャーを与える行為、相手の意図を読み取るとともに、振り込みを避ける安全な打ち回しが求められます。

相手がカンをしたとき守備に回るべきパターン

相手がカンに伴ってドラが追加した可能性を考慮しましょう(例:ホンイツなどの染め手傾向の時に同一種類の数牌がドラの場合など)。

そして、もし相手に振り込んだ時の損失点が高そうな場合は、自分がアガリに向かわないでオリるかを判断します。

安全牌を捨てつつ守りを優先し、流局(もしくは相手のツモアガリによる損失点の軽減)を目指す戦術も有効です。

相手がカンをしてもアガリを目指すパターン

自分の手牌から自分のアガリが早そうと判断した場合はアガリに向かうのも1つの手です。

また、自分がアガリに必要な牌が場に安い状況だったり、高い打点の手をテンパイしている時はぜひ攻撃に転じる方法もあります。

「攻めは最大の防御」です。

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リーチ後のカンを活用して麻雀をもっと楽しもう!

リーチ後のカンを活用して麻雀をもっと楽しもう!

麻雀においてリーチ後のカンは、ルールを理解し状況を見極めれば、得点を大きく伸ばせるチャンスとなります。

カンを行う嶺上開花や新ドラの追加などで高い打点の手をアガり、逆転すると嬉しさも大きい体験になるでしょう。

一方で、リーチ中のカンにはリスクも伴うため、自分の手牌だけでなく、場全体への影響を考えた慎重な判断が必要です。

他家のカンに対しても、振り込みを防ぐための安全な対応を心がけましょう。

リーチ後のカンを戦略的に活用することで、麻雀の奥深さと楽しさをさらに実感できるはずです。

カンが可能な条件を再度復習して、次の対局でリーチ中のカンを試してみてください。 

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この記事を書いた人

麻雀歴30年。全国の麻雀大会での優勝経験、麻雀初心者講座の講師。

麻雀をより多くの人に楽しんでもらいたいという思いから、「初心者でもわかりやすく麻雀を学べるサイト」をコンセプトにこのサイトを運営しています。

特に初心者に向けた解説やルール説明に力を入れ、誰でも気軽に麻雀に親しめるように目指しています。

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