- 「混一(ホンイツ)ってどんな役なんだろう?難易度は?」
- 「混一であがると何点になるの?」
- 「混一であがるときの条件って何?鳴いてもあがれるの?」
このようなことでお悩みではないですか?
麻雀をはじめたら、まずは役を覚えなくてはいけません。
しかし、役の種類は多いし条件も様々で覚えるのも大変…。
この記事では、その中でもあがりやすい役である「混一(ホンイツ)」について解説します。
最後まで読むと、混一とはどんな役でどのようにあがるのか、なぜあがりやすいのか、一緒にどんな役が成立するのかを知ることができます。
麻雀の混一(ホンイツ)とは数牌一種と字牌のみで作る役である
麻雀の混一(ホンイツ、混一色)とは
- マンズ(萬子)
- ソーズ(索子)
- ピンズ(筒子)
のいずれか一種と字牌、合わせて2種の牌のみを集めてあがる役のことを指します。
あがれば3翻の役です。(鳴いた場合は2翻の役になります。)
混一は、ルールさえ守れば比較的あがりやすい役の一つです。
理由としては、一種の数牌と字牌の構成であれば、手牌は順子と刻子をどのように持っていても構わないからです。
鳴いても役が成立することも、あがりやすさの理由として挙げられます。
ただし、むやみに鳴いて混一を成立させようとして、翻牌もドラもその他の役もないあがり方をすると、点数も2,000点にしかなりません。
このような混一のあがり方は、「バカホン」とも呼ばれます。
逆に言えば、条件が少ないので他の役を絡ませて、点数を上げやすい役とも言えます。
うまくドラも絡んでくると、一撃逆転の可能性も十分にあるでしょう。
そろえると役として、成立する字牌のこと。
そのときの自分の風牌や場の風牌、白發中の三元牌がそれにあたります。
この画像は、親番で西を鳴いてあがったとします。
すると、混一以外に役がありません。
このようなあがりを、バカホンといいます。
麻雀の混一(ホンイツ)の揃え方
混一(ホンイツ)は、自力でそろえてあがるパターンと、他人から鳴いてあがるパターンの2通りのあがり方があります。
同じ役でもどちらであがるかによって、難易度もその後の展開が変わってきます。
それぞれのあがり方について、見ていきましょう。
自分で揃えて成立させる
まず、自力で揃えてあがる方法です。
上の画像のように、一度も鳴かずに数牌の順子や刻子、字牌の刻子を集めます。
一度も鳴かずに混一を揃えようとするのは、若干難易度が高いように見えます。
しかし、数牌1種と字牌のみであれば、手牌の形に囚われずにあがることができるのが、混一のメリットです。
たとえば、手牌画像のようにあがれば、門前清自獏和(メンゼンツモ:1翻)、混一(3翻)、中(1翻)、ドラ2(2翻)。
7翻で、跳満確定の手となります。
リーチをかけていたり、裏ドラも絡めばさらに高い点数を獲得することも可能です。
混一自体が3翻と高めの役であるので、ドラがなかったり、字牌が翻牌ではなくてもそこそこ高い点数が期待できます。
いろんな役を組み合わせやすい性質から、混一はチャンスを作りやすい役の一つです。
一度も鳴かずに(ポン、チー、カンをしない)ツモあがりすること。
手牌の形、待ちは何でもOK。
鳴いて成立させる
次に、他人の牌を鳴いてあがる方法です。
上の画像で自分が南家としてプレイしたとして、南をポンして、3萬をチー、8萬をロンあがりしたとします。
すると点数は、混一(2翻)、南(1翻)、發(1翻)、ドラ1(1翻)で、満貫のあがり手となります。
混一は鳴いても役が成立するということから、手軽さがメリットの役です。
自力で揃えるときと比べると難易度もぐっと下がるので、初心者にも狙いやすい役の一つです。
ロンあがりできることから、あがれる可能性もより高くなります。
自力で揃えるときと同様に、鳴いてもいろんな役と絡めてあがることができます。
高目を狙って、逆転したりより優位になることも十分可能です。
しかし、鳴くことによって1翻下がり2翻の役になります。
計算するときに注意しましょう。
麻雀の混一(ホンイツ)であがるときの注意点
混一(ホンイツ)は、あがりを狙いやすい役のひとつです。
しかし、狙いやすい故にリスクやデメリットも存在します。
次のことに気を付けて麻雀を打つと、より深く麻雀を楽しむことができるでしょう。
鳴くと一翻下がる
混一は、鳴いても成立する役です。
それこそ4副露でも、あがることはできます。
しかし、鳴くことによって混一は、3翻役から2翻役に点数が下がってしまうことが、デメリットの一つです。
混一は、高い打点を狙うことができる役の一つではありますが、鳴くことで打点が下がる役です。
そのことを頭に入れておかないといざというときに
「あれ…?逆転できるはずだったのに負けてゲームが終わってしまった?」
なんてこともありえます。
混一は、食い下がりする役の一つです。
そこを把握したうえで、役を作りましょう。
- 副露・・・他人の捨てた牌で面子(順子や刻子)を作ること。4副露だとアタマ以外全てを鳴いたことになる。
- 食い下がり・・・鳴くことによって1翻下がった役になること。主に順子で成立する役に見られる。
混一を揃えていると読まれやすい
混一で最も大きなデメリットが、待ちを読まれやすいことです。
混一の性質上、集める牌には偏りが出ます。
必然的に捨て牌にも、偏りがでるでしょう。
たとえば、萬子と字牌の混一を目指したとします。
その場合、筒子と索子は持つことができません。
河には、筒子と索子が多く集まることになり、逆に萬子は手牌に集めなくてはいけないので河に出ません。
他家はそれを見て
「萬子だけ出が少ないから、萬子の混一狙いだな?」
と読むことができるというわけです。
極端に一気に筒子や索子を捨てると、萬子自体に警戒されて鳴くことすらできず、自力であがらざるえ負えなくなります。
萬子もいらないところは上手く放出するなど、上手く駆け引きをして他家から必要な牌を引っ張り出すことが、重要になるでしょう。
上級者になると、混一を臭わせる河を作って欲しいあがり牌を誘導して、全然関係ない役を作るプレイヤーもいます。
河・・・捨て牌を並べる場所。「ホー」と読む。
三人麻雀での混一(ホンイツ)の上がりやすさと注意点
通常4人で卓を囲む麻雀ですが、「三人麻雀(通称三麻)」と呼ばれる、三人でプレイする麻雀があります。
三人麻雀は2〜8萬がなく、北の牌を引いたら「抜きドラ」として場に出して、手牌に含まないドラとして扱います。
2〜8萬がないため、三人麻雀は通常の四人麻雀よりも、混一がでる可能性が高くなります。
そのため、三人麻雀は打点が大きくなりやすく、順位の変動も大きいです。
三人麻雀において、混一は手っ取り早く上がれて打点が高くなりやすい役と言えるでしょう。
ただし、四人麻雀以上に手を読まれやすくなるリスクもあります。
ただでさえ萬子がないことで牌の種類が少なくなるのに、筒子または索子を偏って切っていたら、狙いは一目瞭然です。
三人麻雀で混一を揃える場合、使わない牌をうまく捨てながら、相手に読まれないように揃えましょう。
麻雀の混一(ホンイツ)と清一(チンイツ)の違い
混一(ホンイツ)とよく似ている役で、清一(清一色:チンイツ)という役があります。
混一(ホンイツ)
清一(チンイツ)
これらの役は、別名「染め手」とも言われます。
本質的には、混一とほとんど同じですが、一点だけ大きな違いがあります。
混一は、数牌1種に加えて字牌を使うことに対して、清一は萬子・筒子・索子のいずれか1種のみで手牌を構成することです。
字牌が絡まない分難易度も跳ね上がり、あがったらそれだけで6翻の跳満役になります。
混一同様、鳴いて役を成立させることは可能ですが、清一も鳴いたら1翻下がります。
しかし、その点を加味しても清一は成立しにくい役の一つであり、十分打点を上げることのできる役です。
成立自体が難しい役なので、よっぽど偏った捨て方をしなければ、混一よりは警戒されにくいかもしれません。
まずは混一を目指し、いい具合に同じ種の数牌が集まってきたら、清一に切り替えることも余裕があるならばいい戦法です。
麻雀で混一(ホンイツ)とともに成立させやすい役一覧
混一は、比較的あがりやすい役という特徴に加え、他の役と絡めやすいといった利点があります。
セットで覚えて、より高い打点を目指しましょう。
よく一緒にあがられる役は、次の通りです。
役 | 説明 |
---|---|
混一+役牌 | 混一に三元牌や自風牌や場風牌を合わせる |
混一+対々 | 混一を刻子4つとアタマであがる |
混一+一気通貫 | 同じ数牌の1〜3、4〜6、7〜9+字牌+同じ種の数牌or字牌のアタマ |
混一+門前清自獏和 | メンホンとも呼ばれ、メンゼンツモで混一をあがる |
混一色+混全帯么九(チャンタ) | 同じ種の数牌で、順子or刻子の全てに1、9牌が入っている+字牌 |
その他に混一の上位互換の役として、清一、緑一色(リューイーソー)などがあります。
リーチやドラなども含め、いくつもの役と組み合わせることができるので、うまく合わせましょう。
緑一色・・・索子の2、3、4、6、8と發のみで上がる混一の派生系の役。あがると役満。
中には、混一を狙いながら結果役満のあがりになるような、ゲーム結果もあります。
麻雀プレイヤーの対局を、例に見てみましょう。
参考動画
運の要素もあるとはいえ、混一から変化させての役満の成立です。
このように、混一を狙いながら、変化させてより高目の役を狙うことは十分可能です。
麻雀で役満になる混一(ホンイツ)
混一(ホンイツ)を揃えることで、役満(ヤクマン)になるケースが一つだけあります。
それは三人麻雀においてのみ、1萬・9萬・字牌のみで混一を揃えた場合です。
三人麻雀の場合に限りますが、萬子の混一であがることを「マンホン」といい、役満の役になります。
もともと三人麻雀では2〜8萬がないので、残る萬子を集めることは難しいです。
成立の可能性がとても低いことから、役満に指定されています。
ただし、三人麻雀に限るので、普通に四人でプレイしたときの萬子の混一は、3翻(鳴いたら2翻)の役です。
ローカルルール扱いになるので、必ず通用するとは限りません。
プレイするときに確認しましょう。
役満(ヤクマン)・・・麻雀における最も高い得点。親が48000点、子は32000点となる。
麻雀の混一(ホンイツ)は狙いやすい役の一つである
混一は、初心者でもあがりやすい役の一つです。
自力でも、他の人の牌を鳴いてでもあがれることが、大きな理由の一つです。
いろんな役を掛け合わせることができて、点数をあげやすいことも混一の魅力と言えます。
鳴いて上がれるからスピード重視でも打てるし、役牌や対々などと絡めてさらにドラも重なると、大物な手を作ることも容易です。
しかし、むやみやたらに狙うとリスクもあります。
手を読まれて逆にそこを狙い撃ちにされる危険性や、鳴いて点数が下がったうえ、混一以外に役がつかず、結果的に負けてしまうこともあります。
混一は、いろんな役と組み合わせて素早く、且つ高打点であがれる万能とも言える役です。
リスクを把握し、うまく駆け引きをして混一を狙いましょう。