麻雀は、単純な運だけでなく、戦略や技術、そして時には相手の心理を読む力が求められる奥深いゲームです。
なかでも「高得点を狙うこと」は、勝負を大きく左右する重要なポイントとなります。
しかし、どのように手牌を進め、どの役を狙い、どんな戦略を取るべきか悩む方も多いのではないでしょうか?
本記事では、初心者から中級者の方に向けて、高得点を狙うための基本知識や戦略を徹底解説します。
狙いやすい高得点の役やリスク管理のコツ、実践で役立つ練習方法など、すぐに実践できる内容を盛り込みました。
この記事を参考に、効率よくスキルを磨き、より高いスコアを目指しましょう!
麻雀における高得点の狙い方
麻雀で高得点を狙うには、満貫(子なら8000点・親なら12,000点)以上の手役を意識することが重要です。
そのためには、役の組み合わせを理解し、効率的に手を進める必要があります。
ここからは、高得点を狙う際に、どのようなことを理解しておくのか、以下のポイントごとに詳しくご紹介します。
手牌のドラを意識する
まずは、役を狙わずに翻数アップするにはドラが有効であることを押さえておく必要があります。
通常ドラは表であれば4枚。
裏ドラがあれば8枚。
赤牌が入れば、12枚とドラが場にあることになります。
これを単純計算すると、4人平等にドラが割り振られるとすれば、1人あたり赤ドラ込みなら3枚は手元にくる計算です。
そうすればリーチのみでも4翻の満貫クラスが狙えるチャンスがあるということになります。
手牌の形などにもよりますが、ドラの受け入れを考えた捨て牌の意識をすることで、ドラを狙った手作りが可能となるのです。
牌効率のみだと勝手の悪い牌であっても、ドラ側の数牌を残し、手を進めるとドラが絡む場合もあります。
しかし、最後まで残して危険牌にならないようにだけ、注意を払うようにすることを忘れないようにしましょう。
メンタンピンが基本的な高得点コース
メンタンピンとは、麻雀の役である「リーチ(立直)」、「タンヤオ(断么九)」、「ピンフ(平和)」の3つを組み合わせた略称のことをいいます。
紹介した3つの役は成立しやすく、組み合わせることで効率的に高得点を狙えるのです。
例えば、メンタンピンの成立で3翻となり、さらにツモ(自摸)やドラが加われば満貫(8000点)以上の得点も期待できます。
また、ピンフは両面待ち(リャンメン待ち)であるため、アガリやすさも高いのもメリットの一つです。
手牌を見て、メンタンピンが狙える形かを意識することが、安定した高得点へのポイントとなります。
染め手やトイツ系も満貫狙いにはもってこい
染め手とは、手牌を同じ数牌に揃える役で、主に「混一色(ホンイツ)」と「清一色(チンイツ)」があります。
役の特徴については、以下の表にまとめました。
混一色(ホンイツ) | 1種類の数牌と役牌のみで構成門前だと3翻鳴くと食い下がり2翻役牌や対々和(トイトイ)と組み合わせられる |
清一色(チンイツ) | 1種類の数牌のみで構成門前だと6翻(跳満が確定)鳴くと食い下がり5翻(満貫が確定)一気通貫など組み合わせられる |
染め手のメリットとしては、鳴いて手早く仕上げることが可能で、高得点を狙う際に有効です。
また、他の役とも複合しやすく、翻数を積み重ねることができますが、捨牌でバレやすいのがデメリットとなります。
手牌の状況に応じて、染め手を意識的に狙うことで、効率的に得点を伸ばすことができます。
狙いやすい麻雀の高得点役ベスト5
麻雀で高得点を狙うためには、役の特徴を正しく理解し、状況に応じて適切に狙うことが重要です。
特に狙いやすい役を覚えておけば、初心者でも効率的に得点を重ねることができます。
ここからは、狙いやすく高得点を狙える基本的な役を5つご紹介します。
それぞれの特徴と組み合わせ方を押さえて、ゲームを有利に進めましょう。
役牌(ヤクハイ)
役牌は、白・發・中の三元牌、自風牌と場風牌の字牌を3枚揃えることで成立する1翻役です。
この役牌を他の役と組み合わせることで、3翻から満貫(5翻)以上の高得点を狙うことができます。
以下に、主な組み合わせとその翻数を表にまとめました。
①役牌+トイトイ(3翻〜) |
②役牌+混一色(3翻〜) |
③役牌+トイトイ+混一色(5翻〜) |
④役牌+チャンタ(3翻〜) |
⑤役牌+混老頭+トイトイ(5翻〜) |
※手牌はメンゼンですが、鳴きも想定しています。
役牌は、自ら狙いに行く役ではないため、手牌に役牌候補があるときに、狙うかどうかを考えることになります。
また、役牌の先鳴きで、相手に警戒される可能性があることも、覚えておきましょう。
平和(ピンフ)
平和(ピンフ)は、順子のみで構成された役となっており、待ちもリャンメン待ちの場合に成立する1翻役です。
平和は、メンゼン限定となるため、複合役も多くなっています。
以下に、主な組み合わせとその翻数を表にまとめました。
①ピンフ+リーチ+タンヤオ(3翻〜) |
②ピンフ+リーチ+三色同順(4翻〜) |
③ピンフ+リーチ+タンヤオ+三色同順(5翻〜) |
④ピンフ+リーチ+一気通貫(4翻〜) |
⑤ピンフ+リーチ+ジュンチャン(5翻〜) |
⑥ピンフ+リーチ+ジュンチャン+三色同順(7翻〜) |
※手牌はメンゼンですが、鳴きも想定しています。
平和に複合する組み合わせは多く、柔軟な対応ができるのが強みです。
ただ、リャンメン待ちに制限されてしまうため、三色同順や一気通貫を狙う場合、思ったアガり牌でなく、役が成立しない場合もあります。
その場合はアガるのか、フリテンでもツモる選択肢を前もって決めておくようにしましょう。
断么九(タンヤオ)
断么九(タンヤオ)は、数牌の2~8のみで構成された手で、鳴いても成立する1翻役となっています。
鳴いても1翻という利便性の高さが強みです。
以下に、断么九と他の役との主な組み合わせとその翻数を表にまとめました。
①タンヤオ+ピンフ+リーチ(3翻〜) |
②タンヤオ+リーチ+三色同順(4翻〜) |
③タンヤオ+リーチ+ピンフ+三色同順(5翻〜) |
④タンヤオ+トイトイ(3翻〜) |
⑤タンヤオ+リーチ+チートイツ(4翻翻〜) |
※手牌はメンゼンですが、鳴きも想定しています。
鳴ける手とあって、トイツ系なども複合役として、選択肢として挙がるのが特徴です。
最悪の場合、高得点を狙わず早アガりすることで、他家からの攻めに対抗する方法も取れるのが強みとなっています。
チートイツ
七対子(チートイツ)はトイツ7つを揃える2翻役で、初心者にも狙いやすく翻数も高いため、高得点を作るための役として候補に挙がりやすいのが特徴です。
3翻から満貫を狙える組み合わせは、以下の表にまとめました。
①チートイツ+リーチ+タンヤオ(4翻) |
②チートイツ+混一色(4翻or5翻) |
③チートイツ+清一色(7翻or) |
④チートイツ+混老頭(5翻〜) |
※手牌はメンゼンですが、鳴きも想定しています。
七対子の役そのものが、特殊な形のため「一盃口(イーペーコー)」と形が被ってしまうこともありますが、役は全体の完成形を優先するため、七対子が優先となり、このような組み合わせができるのです。
混一色
混一色は一種類の数牌と字牌を構成させる役で、覚えやすく初心者の方でも狙いやすい高得点を狙える役となっています。
3翻から満貫を狙える組み合わせは、以下に表でまとめました。
①混一色+リーチ(4翻〜) |
②混一色+役牌(3翻〜) |
③混一色+一気通貫(3翻〜) |
④混一色+トイトイ(4翻〜) |
⑤混一色+トイトイ+役牌(5翻〜) |
※手牌はメンゼンですが、鳴きも想定しています。
混一色は配牌時に狙えるかどうかが決まる役の定番で、ひと目で「これは混一色が狙える!」とわかりやすい役となっています。
鳴いても2翻役なので、スピード感があっても高い役が狙える麻雀の役の中でも屈指の「爆発力」のある手役です。
麻雀で高得点を狙うコツ
麻雀は運とプレイヤーの作戦が交錯する奥深いゲームです。
その中で「高得点」を狙うためには、手牌の構築や鳴きのタイミング、さらにはリーチの活用法など、状況に応じた判断が重要になります。
特に初心者から中級者に向けて、どのように高得点を目指すべきか、基本的な戦略を理解することで、より有利にゲームを進められるはずです!
ここからは「手牌の組み立て方」から「鳴きのタイミング」「リーチの活用法」に至るまで、高得点を狙うための具体的な方法とポイントを解説します。
手牌の組み立てを学ぶ
手牌を受け取った時点で、高得点を狙える構想をすることが、麻雀で高得点を狙うポイントとなります。
まずは、メンゼンなのか、それとも鳴きでいくのか。
といった選択肢を決め、メンゼンなら手役を作り上げてリーチ、鳴くのであれば手役をどのように構築するかを決定するのがセオリーです。
メンゼンであれば、リーチを主体とし「ピンフ」「タンヤオ」が狙えるのかどうかや「三色同順」「一気通貫」をプラスして成立するのかを考えていくのが、高得点へのポイントです。
三色同順や一気通貫、タンヤオなら鳴いて早上がりを選択することも可能なので、高得点よりも早アガりで決着をつけたい場合などの、回避策としても利用できることを覚えておきましょう。
鳴くタイミングをおさえる
「鳴き」は、素早くアガりを目指せる強力な手段ですが、鳴くタイミングと鳴きの注意点を押さえるのがポイントです。
例えば、トイトイ(対々和)や染め手(清一色・混一色)さらにドラが多い場合など、鳴きを活用することで高得点を狙えるチャンスが生まれます。
鳴くことで、必要な牌が必ず手に入るため、スピードも早いのもメリットの一つです。
一方で、鳴きにはリスクもあります。手牌が他家に見えやすくなるため、何を狙っているか読まれやすくなり、手牌が少なくなり防御力が下がってしまいます。
また、リーチや一発、裏ドラといった高得点要素を失うことにもつながり、すべて鳴きの選択肢にすることはおすすめできません。
鳴きの選択肢をするかどうかは「この鳴きでスピード重視で勝負するのか」「鳴かずに手役を育てるのか」といった見極めが重要です。
リーチを活用する
リーチはアリアリルールなら有効的に高得点が狙える手役となっています。
アリアリルールは「一発」「裏ドラ・カンドラ・カン裏ドラ」があるルールとなっており、現代麻雀では一般的なルールです。
一発も裏ドラも、リーチをかけてアガらなければ成立しません。
リーチ一発で2翻、ツモアガりをすれば3翻からと、手役やドラが絡めば満貫クラスまで簡単に辿り着いてしまいます。
裏ドラは、アガらなければ開くことはありませんが、枚数によっては満貫以上のチャンスとなり、手役を作らずとも高得点を狙えるのです。
メンゼンで進行するため、我慢の展開も多いかもしれませんが、基本的には高得点を狙うには、メンゼン進行のほうがメリットが多いのも事実なのです。
麻雀の高得点の狙い方:まとめ
麻雀で高得点を狙うには、手牌の作り方や役選びを考えた打ち方が重要です。
ドラやメンタンピンといった基本の役を意識しつつ、満貫以上を狙える染め手やトイツ系も活用しましょう。
役牌や平和、断么九、チートイツ、混一色など狙いやすい高得点役を理解すると、手役の幅が広がります。
鳴きはスピード重視で便利ですが、振り込みリスクもあるため慎重に利用し、リーチは得点を上げる強力な手段ということも覚えておきましょう。
これらのポイントを押さえ、高得点を狙った麻雀を楽しんでください!