麻雀には複雑なルールも多く、対局中にさまざまなことを考慮しなければならないため、とくに初心者の間はミスをしてしまうことも多々あります。
ただ、ミスによって実力を発揮できないまま負けてしまうのは悔しいので、なるべくミスをしないように意識しながら対局に臨まなければなりません。
本記事では、麻雀初心者がやりがちなミスについて解説します。
併せて、ありがちなミスに陥らないようにして初心者を脱却するためのコツも紹介しますので、麻雀が強くなりたい初心者の方はぜひ参考にしてください。
麻雀初心者がやりがちなミス

まずは、麻雀初心者がやりがちなミスを紹介していきます。
麻雀初心者の方は、以下で紹介するミスに心当たりがないかチェックしてみてください。
フリテンロン
麻雀には、「当たり牌をすでに自分で切ってしまっている場合、他家がそれを切ったとしてもロンができない」という「フリテン」と呼ばれるルールがあります。
たとえば、上の牌姿では「6-9筒」が待ちになりますが、すでに自分で「6筒」もしくは「9筒」を切ってしまっている場合、他家が「6筒」や「9筒」を切ってもロンはできません。
初心者の方は自分の手牌のことを考えるのに必死で、すでに自分が切ってしまった牌のことを考えられないケースが多いので、フリテンロンをしてしまいがちです。
役なしの牌でのロン
麻雀では何かしらの「役」がなければ、たとえ形がキレイに整っていてもアガることはできません。
先ほど例として挙げた牌姿を、もう一度見てみましょう。
この牌姿では「6-9筒」が待ちになり、「6筒」なら「タンヤオ」という役が付きますが、「9筒」だと役がないのでロンアガりはできません。
形を整えることのみを意識していると、役の有無がおろそかになってしまう場合があります。
多面張でのアガり牌見落とし
多面張でのアガり牌見落としは、初心者の方がやりがちなミスです。
たとえば上の牌姿の場合、筒子が複合形になっていることによって待ちが多面張になっています。
「2筒」を対子として考えると「2筒-3筒-4筒-5筒-6筒」の形が残るので、待ちは「1-4-7筒」です。
ただ、「2筒」を暗刻として考えると「3筒-4筒-5筒-6筒」の形が残るので、待ちは「3-6筒」です。
そのため、上の牌姿の待ちは「1-4-7筒、3-6筒」になります。
「1-4-7筒」だけもしくは「3-6筒」だけしか待ちとして把握していないと、アガり牌を見落としてしまう可能性があります。
点数の計算ミス
点数計算は、初心者にとって最大の壁といっても過言ではありません。
符と翻の組み合わせによる点数表をしっかり覚えること自体とても難しいですが、牌姿によってはアガり牌によって点数が異なることもあります。
たとえば、上の牌姿の待ちは「1-4筒」ですが、リーチをせずに「1筒」もしくは「4筒」をツモったときの点数を考えてみましょう。
「1筒」と「4筒」のどちらをツモっても、役は「ツモ、白」ですが、「1筒」をツモった場合の符は「20(基本符)+8(白の暗刻)+2(ツモに付く符)=30」なので、この手は「30符2翻」で点数は「500,1000」となります。
一方、「4筒」をツモった場合は筒子を「2筒-3筒-4筒」と「3筒-5筒」という形に分けて「3筒-5筒」でのカンチャン待ちをツモったと考えることが可能です。
麻雀では符がもっとも高くなるように手牌を考えてよい決まりがあるので、「4筒」をツモった場合の場合の符は「20(基本符)+8(白の暗刻)+2(カンチャン待ちの符)+2(ツモに付く符)=32」で切り上げて40符になります。
そのため、「4筒」をツモった場合は「30符2翻」ではなく「40符2翻」となり、点数は「700,1300」となります。
これを初心者のころにパッと判断するのは、なかなか至難の業といえるでしょう。
麻雀が上手くならない方が初心者を脱却するためのコツ

「麻雀がなかなか上手くならない」「ミスを繰り返している」と悩んでいる方も多いと思います。
そのような方がミスを減らして初心者を脱却するためのコツを、以下で紹介します。
テーマを意識して対局に臨む
ミスをなくすためには、「そのミスをしないこと」を意識することが大事です。
ただ、同時にいくつものことを考えると頭がパンクしてしまうので、何かひとつのことに意識を特化させて対局に臨むとよいでしょう。
「フリテンロンをしない」など、何かのテーマを決めて対局に臨むことで、そのミスをしないように意識しながら麻雀を打てるようになります。
アプリなどを活用して練習する
最近ではスマホアプリで多面張の待ち当てクイズや、点数計算クイズなどができるものもあります。
そういったアプリを活用して、複雑な多面張での待ち当てや、ややこしい牌姿での点数計算の練習を繰り返しましょう。
本番でそのようなケースに出会ったとしてもミスなくクリアできるでしょう。

とにかくたくさん打つ
とにかく場数を踏むことも、ミスを減らすうえでは重要なことです。
対局でのミスは失点や敗北に直結しますし、対人でミスをすることで悔しい・恥ずかしいという感情も湧くはずです。
多少スパルタではありますが、そういった経験を何度もすることで、自然とミスなく打てるようになります。

麻雀で初心者がやりがちなミスを回避できるようになろう

麻雀はルールが複雑であるがゆえに、とくに初心者のころはミスをしがちです。
ただ、ミスをしてしまうと得点できていたはずのシチュエーションで失点に回ることになりますし、それによって勝てていたはずの試合も勝てなくなってしまいます。
ミスは練習や経験によって回避しやすくなるので、何度も実践を繰り返してミスなく打てるようになりましょう。