麻雀のプロになるには?誰でもなれるって本当?年齢制限や試験の合格率&受かるコツ

麻雀のプロになるには?誰でもなれるって本当?年齢制限や試験の合格率&受かるコツ

現在のプロ麻雀業界は、2018年にMリーグが発足したことで、競技スポーツとして認知され始め、各種メディアを通じて大きく発展してきました。

主要団体のプロ登録者の総数は2000人を超え、プロ雀士を目指す人も年々増加しています。

しかし、麻雀のプロになるための手順が分からない方も多いのではないでしょうか?

この記事では、麻雀のプロになるための手順や主要団体の特徴、試験内容などを詳しく解説します。

麻雀のプロを目指す方は、この記事を参考にして、プロになるための手順を理解し、積極的にプロ試験に挑戦してください。

目次

麻雀プロになるための流れ 

麻雀プロになるための流れ 

今から、麻雀プロになるための流れについて解説します。

以下の4つのステップを理解しておくことが大切です。

①麻雀のルールや点数計算、スキルを身に付ける

麻雀プロになるには、麻雀の基本ルールや点数計算、対局での切り方、立ち回りなどのスキルを身につけることが必要です。

プロ雀士となって、リーグ戦や大会を勝ち抜くために必須の知識やスキルです。

雀荘での対局経験、ネット対戦のゲームなど実力を磨く方法は複数あるため、自分に合った方法で習得してください。

②所属するプロ麻雀団体を選択する

麻雀プロになるには、自分の所属する団体を選択します。

日本のプロ麻雀団体は複数あるため、どの団体を選択するかは自由です。

麻雀プロの主要団体は以下の通りです。

主な麻雀プロ団体
  • 最高位戦日本プロ麻雀協会
  • 日本プロ麻雀協会
  • 日本プロ麻雀連盟
  • 麻将連合μ
  • RMU(Real Mahjong Unit)

各団体によって特徴が異なるため、自分に合った団体を選ぶことをおすすめします。

③プロ試験に応募・受験する

所属団体を選択したら、団体のプロ試験に応募して、試験を受けます。

試験内容は、団体によって異なりますが、一般的な内容は以下の通りです。

  1. 書類審査
  2. 筆記試験
  3. 実技
  4. 面接

同日にまとめて行う団体もあれば、2日間に分けて行う場合もあります。

詳しくは、試験を受ける団体の公式サイトをご確認ください。

④プロ試験合格後、登録を完了し活動を始める

プロ試験に合格したら、所定の研修を受けて、正式にプロ登録します。

その後、プロとしてリーグ戦や大会に参加したり、メディア出演、本の出版など幅広く活動できるようになります。

ただし、所属団体のルールを遵守して、活動することを心がけてください。

麻雀プロになるためには所属団体選びが肝心!5つの団体を解説

麻雀プロになるためには所属団体選びが肝心!5つの団体を解説

麻雀のプロになるためには、各団体のルールに従う必要があります。

今から、5つの団体の特徴や試験概要について解説します。

最高位戦日本プロ麻雀協会|設立45年以上の歴史ある団体

出典:最高位戦日本プロ麻雀協会

最高位戦日本プロ麻雀協会について解説します。

団体の特徴

最高位戦日本プロ麻雀協会は、1976年に創立された日本で最も歴史ある団体です。

真の強者とは、「1年間の長期リーグ戦を通して優秀な成績を残した者」としており、その者に「最高位」の称号を与える団体です。

近年は、オンライン麻雀ゲーム「Maru-Jan」「雀ナビ四人麻雀オンライン」と提携したり、メディアへの露出を増やすなど積極的に活動の幅を広げています。

プロ試験の概要と対策

最高位戦日本プロ麻雀協会のプロ試験概要は以下の通りです。

受験資格麻雀プロとして、協会の目的と義務を遂行できる方
受験対象年齢18歳以上の男女(高校生不可)
受験料25,000円(申込金5,000円含む)
試験回数年2回
試験内容書類審査→筆記→面接→実技
試験会場東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、新潟
プロ試験詳細ページhttps://saikouisen.com/news/50zen_pro_test/

試験内容は、書類審査→筆記→面接→実技となっており、それぞれの審査に受かって次に進むステップ方式になります。

書類審査では、応募フォームから申し込みを行い、履歴書を提出します。

筆記試験は、点数計算・和了待ち、ある局面からの考え方、立ち回り方などを答える論述問題が出されます。

過去問題が公式HPに掲載されているので、事前に目を通しておくのがおすすめです。

面接では、志望動機やプロ雀士になった後の活動などについて質問されます。

実技試験では、最高位戦ルールの対局を2~3半荘打ちます。勝ち負けよりもルール通りに打てているか、打ち筋はどうか、マナーは守れているかなどに焦点を当てて採点されます。

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日本プロ麻雀協会|若手のプロ雀士育成に力を入れている団体

出典:日本プロ麻雀協会

日本プロ麻雀協会について解説します。

団体の特徴

日本プロ麻雀協会は、2001年に設立された団体です。

麻雀界に新しい風を起こすことを理念に掲げ、新しいアイデアや企画、若手雀士の登用に積極的に取り組んでいます。

メディア出演やエンタメ的な活動にも力を入れており、麻雀の普及と発展に尽力している団体です。

また、トップを取ることにこだわったルールを採用しており、「オカあり」「順位ウマ10-30」「役満の複合」などのルールを採用しています。

プロ試験の概要と対策

日本プロ麻雀協会のプロ試験概要は以下の通りです。

受験資格・協会の目的と義務を遂行し、麻雀界の発展に貢献する意欲のある方
・当協会の一員として配信対局や協会を通したメディア企画に制限なく出演できる方
受験対象年齢記載なし
受験料20,000円
試験回数年2回
試験内容筆記→面接→実技
試験会場関東(飯田橋)、関西(三宮)、東海(名古屋)、宮崎、香川(高松)
プロ試験詳細ページhttps://npm2001.com/professional-test/

試験内容は、筆記、面接、実技が同日に行われます。

筆記試験は、論述問題、一般教養、麻雀問題の構成となっています。

論述問題は、麻雀に関わる論述ですが、主に「文章力」を見られるため、内容よりも正しい日本語を書くことを意識すると良いでしょう。

麻雀問題は、点数計算、待ち問題、競技規定など幅広く出題されますが、点数計算の比重が高いため、確実に取れるように学習しておきましょう。

面接は、集団面接となっており、志望動機やプロ後の活動など聞かれますが、落ち着いて正直に話すことを意識してください。

実技試験は、ルール通りに打てているか、打ち筋はどうか、マナーは守れているか、などに焦点を当てて採点されます。

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日本プロ麻雀連盟|ルールやマナーを重視する、日本で最も大きな団体

出典:日本プロ麻雀連盟

日本プロ麻雀連盟について解説します。

団体の特徴

日本プロ麻雀連盟は、1981年に設立された日本で最も大きい麻雀プロ団体です。

俳優の萩原聖人、モデルの岡田紗佳、元乃木坂46の中田花奈といった有名人も同団体に所属しています。

また、日本プロ麻雀連盟は、ルールやマナーを重視し、競技麻雀の普及、発展に貢献することを目的とした団体です。

各メディアへの出演、麻雀ゲームの企画や開発、麻雀大会の解説、ゲスト対局など幅広く活動しており、日本だけでなく国際的な麻雀大会にも積極的に参加しています。

プロ試験の概要と対策

日本プロ麻雀連盟のプロ試験概要は以下の通りです。

受験資格連盟員として共に麻雀の発展、普及等に貢献出来る方
受験対象年齢満18歳以上40歳未満の男女(高校生不可)
受験料一次審査 10,000円、二次審査 10,000円
試験回数年2回
試験内容一次審査:書類審査二次審査:実技、筆記、面接
試験会場東京、札幌、静岡、名古屋、大阪、愛媛、下関
プロ試験詳細ページhttps://www.ma-jan.or.jp/guide/protest.html

試験内容は、一次審査で書類審査、二次審査で筆記、面接、実技が2日間に分けて行われます。

筆記試験は、点数計算、待ち問題、条件問題です。

点数計算は覚えておけば確実に取れる問題のため、基本を習得しておきましょう。

面接は、集団面接となっており、スーツ着用は必須です。

志望動機やプロ登録後の活動など聞かれますが、落ち着いて正直に話すことを意識してください。

実技試験は、決められたルールで打てているか、マナーは守れているかなど勝ち負けよりも、内容に焦点を当てて採点されます。

プロ試験の合格には2通りあり、正規合格と育成合格があるのが特徴です。

正規合格者は、所定の研修を受けた後から、リーグ戦や大会に参加することができます。

育成合格者は、育成会に参加し、同会の再試験で合格すれば、プロ雀士として活動できます。

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麻将連合μ|麻雀を競技、文化として愛する実力重視の団体

出典:麻将連合μ

麻将連合μについて解説します。

団体の特徴

麻将連合μは、1997年元最高位戦日本プロ麻雀協会代表の井出洋介が設立した団体です。

麻雀愛好家として一流の団体を目指しており、「麻将」とは金銭を賭けない麻雀を表す言葉として使用しています。

プロ育成のための育成会や麻雀道場といわれる練習場も設けており、プロを目指すための組織作りが充実しているのも特徴の一つです。

将来は、麻雀が将棋、囲碁、プロスポーツのような社会的地位を確立できる競技として成り立つことを目指している団体です。

プロ試験の概要と対策

麻将連合μのプロ試験概要は以下の通りです。

受験資格μ会員(年会費6,000円)
受験対象年齢18歳以上
受験料15,000円
試験回数年2回
試験内容筆記(麻雀問題、一般教養、小論文)、実技、面接
試験会場東京、大阪
プロ試験詳細ページhttps://mu-mahjong.jp/player/%e9%81%b8%e6%89%8b%e8%82%b2%e6%88%90%e4%bc%9a/

麻将連合μのプロ試験を受けるには、他の団体と異なり、団体会員になることが第一条件です。

その後、年2回行われるツアーライセンス取得試験を受けることができます。

合格すれば、ツアー選手として、ランキング戦に参加でき、一定の成績を残せばプロとして認定されます。

試験に受かればすぐにプロとして活動できるわけでなく、団体の厳しいプロ基準を満たした上で、プロとして活動できる団体です。

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RMU(Real Mahjong Unit)|真の麻雀プロ競技界を創出することを目指す団体

出典:RMU

RMUについて解説します。

団体の特徴

RMU(Real Mahjong Unit)は、2007年に設立された団体です。

「真の麻雀プロ競技界を創り上げること」を目的とし、団体独自の基準でプロ認定を発効する団体です。

また、プロライセンス保有者からの指導を受けられるファクトリー、RMUラボといったプロ雀士のみによる研究会など、麻雀に対する技量や理論を高める場が設けられています。

プロ試験の概要と対策

RMUのプロ試験概要は以下の通りです。

受験資格・もっと強くなりたい、強い人と打ちたい
・生計を立てられるプロを創りたい、目指したい
・積極的に麻雀の社会的地位を向上させる活動をしたい
・麻雀タレントを創りたい、目指したい
受験対象年齢18歳以上
入会審査料5,000円
試験回数年2回
審査会内容筆記、実技、面接
試験会場東京(赤坂ぷろす)
プロ試験詳細ページhttps://rmu.jp/nyuukai

RMUでプロになるためには、入会審査に合格し、研修を修了して、アスリートコースに所属することが第一ステップです。(※年会費36,000円)

アスリートコースに所属し、ファクトリーと呼ばれる講座で学習を重ね、リーグ戦で成績を残すと選手ポイントが加算され、規定の成績を修めた者に審議会から「ライセンス」が与えられます。

プロ認定ライセンスを取得するには、総合的な評価が必要と審議会の過半数の同意が必要なため、一定の実績と時間が必要です。

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麻雀プロになるには?よくある質問まとめ

麻雀プロになるには?よくある質問まとめ

麻雀プロになるためによくある質問と回答についてご紹介します。

プロ雀士を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

麻雀のプロになるにはどのくらいの実力が必要ですか?

麻雀のプロになるには、基本ルールや点数計算などを習得し、雀荘などの対局で一定の結果が出せる方であればプロになれます。

プロ試験で行われる実技試験は、勝敗ではなく、ルールの遵守やマナーなどを中心に評価されるため、必ずしも高い実力が必要とは限りません。

ただし、麻将連合やRMUのように、実績と経験を積まなければプロになれない団体もあります。

麻雀のプロ試験の合格率はどれくらいですか?

最高位戦日本プロ麻雀協会や日本プロ麻雀連盟のプロ試験の合格率は20~30%程度です。

プロ試験に合格すれば、プロとして活動できます。

ただし、団体によって合格率には差があり、希望する団体によって異なります。

例えば、麻将連合やRMUが実施するライセンス取得審査や入会試験の合格率は50~60%ですが、その後の団体内での実戦で結果を残さなければプロ認定を受けられないため、一定の実力と時間が必要です。

プロ雀士の年収はどれくらいですか?

プロ雀士の年収は正式に公開されていませんが、200~1500万円以上とかなり幅がある職業です。

主な収入源は、大会の優勝賞金、雀荘の経営、本の出版、メディアへの出演料、SNS配信などがあります。

プロ麻雀の大会や競技にはどのようにして参加するのですか?

プロ麻雀の大会や競技に参加するためには、団体のプロ試験に合格し、所定の研修を受けて正式にプロ登録をしなければなりません。

その後、所属団体のリーグ戦や大会にエントリーできるようになります。

ただし、団体によってルールが異なるため、興味のある方は事前に問い合わせて確認してください。

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麻雀のプロになるには自分に合った団体を選ぶことが大切!

麻雀のプロになるには自分に合った団体を選ぶことが大切!

今回の記事では、麻雀のプロになるための方法について詳しく解説しました。

麻雀のプロになるには、18歳以上であることが条件で、麻雀のルールやマナーを習得し、対局経験を積めば、誰でもプロ試験に挑戦できます。

ただし、麻雀のプロ団体は複数存在するため、どの団体に所属するか選択しなければなりません。

試験を受ければすぐにプロとして活動できる団体もあれば、入会後に一定の実績や経験を積まなければプロとして活動できない団体もあります。

また、プロ雀士は収入の格差が大きく、プロとして活動するのであれば、将来を見越した計画性も必要です。

これから麻雀のプロを目指す方は、本記事をプロ雀士になるためのガイドブックとして活用し、積極的にプロ試験に挑戦してください。

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この記事を書いた人

麻雀歴30年。全国の麻雀大会での優勝経験、麻雀初心者講座の講師。

麻雀をより多くの人に楽しんでもらいたいという思いから、「初心者でもわかりやすく麻雀を学べるサイト」をコンセプトにこのサイトを運営しています。

特に初心者に向けた解説やルール説明に力を入れ、誰でも気軽に麻雀に親しめるように目指しています。

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