
麻雀には、麻雀をプレイしたことがない方には意味がわからない言葉や、本来我々が知っている意味とは異なる意味で用いられている言葉がいくつもあります。
たとえば、「テンパイ」や「パオ」などは麻雀をプレイしたことがない方には、意味がわからないでしょう。
また、本来我々が知っている意味とは異なる意味で用いられている言葉のひとつに、「三味線」があります。
本記事では、麻雀の「三味線」とは何かについて解説します。
併せて、三味線がなぜダメだとされているか、どのような行為が三味線に該当するとされるかも解説するので、麻雀を始めて間もない初心者の方はぜひ参考にしてください。
麻雀の三味線とは?
一般的に「三味線」と聞くと、日本古来の弦楽器を想像する方が大半だと思います。
しかし、麻雀の会話中に出てくる「三味線」は、決して楽器を意味する言葉ではありません。
麻雀における「三味線」の意味やその由来について、解説しましょう。
三味線の意味
麻雀における「三味線」とは、対局者を惑わすような行為や言動です。
言動による三味線を「口三味線」、行為による三味線を「手三味線」と分類する場合もあります。
具体的な例は後ほどいくつか挙げますが、たとえば「打点も高く好形のイーシャンテンの状態でため息をつく」ことなどが挙げられます。
「ため息をつく=あまり手が良くない」と相手に勘違いさせることになるため、三味線ととられるわけですね。
三味線の由来・語源
「相手を騙す」というような意味で用いられる「三味線」の由来は、「口三味線を弾く」という慣用句から来ています。
「口三味線を弾く」の元々の意味は、言葉どおり「口真似で三味線を弾いているような音を出す」というものでした。
そこから転じて「本物ではないのに本物のように振る舞う→口先で相手を巧みにだます」という意味になったと考えられています。
今回は麻雀の用語として「三味線」を紹介していますが、ほかの界隈でも「三味線」という言葉を似たような意味で用いることは多いので、意味を覚えておくと便利かもしれません。

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麻雀の対局で三味線はなぜだめか

麻雀の対局では三味線は好ましくない行為とされていますが、多牌や誤ロンなどのような麻雀のルールという観点からのNG行為とは、少し性質が異なります。
麻雀の対局において三味線がなぜ好ましくないとされているか、解説しましょう。
ゲーム性を損なうから
麻雀はいわゆる「不完全情報ゲーム」であり、対局者によって知り得る情報の種類が異なります。
自分の手牌や相手が鳴きで晒した牌、河に捨てられた牌などは情報として把握できますが、相手の手牌や山に積まれている牌などは情報として把握することはできません。
「情報が不完全であるからこそ、自分がわかる範囲の情報で適切な行為を行おうとすること」こそが麻雀の醍醐味といえます。
しかし、ここに他家によってほのめかされた情報が入ってきたらどうなるでしょうか。
それらは本来であれば対局中に得られる情報ではないので、麻雀というゲームにおける「ノイズ」になってしまいます。
こういったノイズは麻雀のゲーム性を損なうので、麻雀を真剣に楽しみたい方にとっては悪影響しかありません。

互いに気持ちよく対局ができなくなるから
三味線によって入ってきた情報はノイズではありますが、人によってはその後の選択がノイズに影響されたものになってしまうかもしれません。
たとえば、鳴きや捨て牌などから下家が大物手をテンパイしていそうだ、と推理していたとしましょう。
その下家がツモのときに、ため息をつきながらイライラした感じでツモ牌を切っていたとすれば、「まだテンパっていないのかな?」と感じるかもしれません。
人によっては、「まだテンパイしていないなら今のうちに危険牌を処理しておこう」と考えて、先ほどまで切らないようにしていた牌に手をかけることもあるかもしれません。
しかし、いざ危険牌を切ったときにその下家がニヤッと笑って、「ロン、ハネ満」といってきたらどう感じるでしょうか。
もちろん、麻雀におけるすべての選択の責任は対局者自身にあるので、危険牌を切って放銃したのに点数を払わないわけにはいきません。
とはいえ、相手のミスリーディングを誘うような行為がきっかけで手痛い放銃につながったとしたら、「あれさえなければ…」といった気持ちになるのも仕方ないでしょう。
仲間内なら「ややこしいリアクションやめろや!」などと、軽口をいい合えるかもしれませんが、フリー雀荘では初見の方と打つことも多いです。
そのような環境で三味線まがいの行為が行われれば、お互いに気持ち良く麻雀を打てなくなってしまいます。

麻雀における三味線の具体例

麻雀においてどのような行為が「三味線」ととられるのか、厳密に決まっているわけではありません。
ただ、線引きが難しいものもありますが、三味線と思われる可能性が高い言動はいくつかあります。
麻雀における三味線の具体例を、紹介しましょう。
ため息をつく
三味線の代表的な例として挙げられるのが、「ため息をつくこと」です。
日常生活で嬉しいことやプラスなことがあったときにため息をつくことはほぼないため、「ため息をつく=状態が良くない」ととらえる人が多いです。
そのため、麻雀の対局中に他家がため息をついていると、「まだテンパイしていない」「手が悪い」と考えるのは自然なことでしょう。
ただ、実のところは「3巡目に両面待ちの満貫をテンパっているのに全然アガれない」ことに対するため息かもしれません。
ため息の真意は本人にしかわからないため、ため息をついていた相手に満貫を放銃してしまうと、「さっきのため息なんやねん!」ということになるわけです。
舌打ちをする
「舌打ちをする」という行為も、三味線ととられることが多いです。
ため息と同様に、舌打ちも「自分にとって良い状態」で出るような行為ではありません。
そのため、「舌打ちをする=手が良くない、手が進まない」ととられる可能性が高いため、三味線と考えられる可能性があります。
また、人が舌打ちをしているのを見聞きするのは、単純に不快なことでもあります。
「対局者全員が気持ちよく対局できる」という観点においても、舌打ちは控えるべきでしょう。
手牌に関する情報を口にする
「手牌に関する情報を口にすること」は、より直接的な形での三味線になり得ます。
手牌に関する情報としては、速さ・打点・方向性(染める、降りるなど)などがあります。
他家が「速そうだしサクっとアガるか」といっていたら、先制攻撃に備えて普段よりも守備を重視した手牌進行を強いられるでしょう。
また、他家が「うわっ役満狙えそうやん」といっているのが聞こえたら、捨て牌や鳴きからどのような役満を狙っているのかを推理することを強いられます。
自分の下家が「筒子で染めるかぁ」とつぶやいていたら、普段よりも字牌や筒子を絞りながら手を進めなければならなくなります。
当の本人は三味線をしているつもりはなく、ほとんど独り言に近いような形でいっているかもしれませんが、他家に聞こえてしまった時点で三味線となり得るのです。
手牌に関する情報は麻雀の情報のなかでもっともセンシティブなものなので、絶対に口に出さないようにしましょう。

牌を鳴くかどうか意図的に間をもたせる
次が自分のツモ番にも関わらず、なかなかツモ牌を取ろうとしなければ、「牌を鳴こうとしているのかな」ととらえられる可能性があります。
「牌を鳴こうとしている→テンパイしていない」ととられてしまう可能性がありますが、その時点でテンパイしていると「三味線だ!」と思われてしまうかもしれません。
鳴く牌の種類を自分なりにきっちりと決めておき、鳴く際に妙な間を空けないようにすることを意識しましょう。
ただし、すでにテンパイしているときに鳴ける牌が切られて、鳴くことによってテンパイ形を変えられるような場合もあります。
たとえば、以下の牌姿を見てください。

この牌姿は、「中」が暗刻なので役があり、現状は「カン3萬」でテンパイしています。
このとき、上家から切られた「8萬」をチーして「2萬」を切ると、以下のような牌姿になります。

役は先ほどと変わりませんが、待ちが「カン3萬」から「3-6萬」へとグレードアップしたことがおわかりいただけるでしょう。
この場合、「鳴こうとする素振りを見せて結局鳴かなかった」としても「鳴いていないからテンパイしていない」とはなりません。
いろいろなパターンがあり難しいのですが、極力他家に余計な情報を与えないような振る舞いを心がけるのがベターです。
麻雀での三味線に対する罰則
麻雀での三味線に対する罰則は、どのような環境で麻雀を打っているかによって異なります。
仲間内で打っているだけであれば、「ため息とか舌打ちとかややこしいからやめよ!」だけで済むでしょう。
しかし、フリー雀荘では不特定多数の人と打つことになり、ちょっとした言動が諍いの火種になってしまうこともあります。
最初のうちは、「そういった行為はお控えください」といった口頭注意で済ませられることが多いです。
ただし、あまりにも繰り返されるようだったり悪質だと判断されたりする場合は、フリー雀荘を出禁になる可能性も考えられます。
フリー雀荘としても、マナーを守って打ってくれている多くのお客さんを守るために、三味線疑惑のあるお客さんを出禁にすることは仕方ないでしょう。
また、プロ団体でも三味線に対する対応は異なりますが、団体によっては三味線に関する対応をルールで明示しているところもあります。
たとえば、プロ団体のひとつであるRMUのルールには「三味線行為は著しく不正とみなされた場合、立会人の裁定により罰則の対象となる」という記載があります。
麻雀を打っている環境によって三味線に対する対応は異なるものの、「三味線は良くないこと」というのが基本的な考え方です。
麻雀の楽しみをなくさないよう、そして対局者全員が楽しく麻雀を打てるよう、三味線行為は控えましょう。
麻雀で三味線とみなされないための対策
麻雀における三味線の具体例を先ほどいくつか挙げましたが、ほかにどのような行為が三味線ととらえられるかはわかりません。
麻雀で三味線とみなされないための対策を、紹介します。
手牌に関する情報をなるべく口にしない
友だち同士での対局は軽く雑談をしながら進めることもありますが、麻雀中は「ポン」や「ロン」といった進行に必要な発声以外は基本的に行いません。
そのため、自分の手牌に関する情報はなるべく口にしないようにする必要があります。
ここで大事なことは、「自分の手牌に関する情報の内容」が本当か嘘かは関係ないということです。
どのような内容にせよ、その情報を耳にしてしまった他家は、それをもとにして今後の手牌進行を行うことを強いられるからです。
麻雀のゲーム性を損なわないためにも、手牌に関する情報をなるべく口にしないことを意識しましょう。
自分の言動を客観的にとらえるようにする
三味線に関する明確な線引きがない以上、「自分の言動はすべて三味線ととらえられる可能性がある」くらいの気持ちでいることが大事です。
もちろん、麻雀に必要な動作を行っているだけでは、三味線ととらえられることはありません。
ただ、毎回機械のように同じ動作を繰り返すことは人間には難しいので、普段とは違う言動をしてしまうこともあります。
自分が発した、行った疑わしい言動をなるべく客観的にとらえ、三味線ととらえられるような要素がないかどうかを考える癖を付けるようにしましょう。
そうすることで、今後同じような言動をしてしまうことを避けやすくなるはずです。
麻雀の三味線はゲーム性を壊す可能性のある行為
麻雀の三味線とは、対局者を惑わすような言動を指します。
「うまくいかんなぁ」と直前につぶやいていた人が突然大物手をアガったら、放銃した人はいい気分はしないでしょう。
三味線が横行すると麻雀のゲーム性を損なうだけでなく、対局者が楽しく麻雀を打てなくなってしまう可能性があります。
友だち同士の対局で三味線を連発していると煙たがられますし、フリー雀荘での三味線行為は出禁処分につながるかもしれません。
自分の言動が三味線ととらえられる可能性はないかを振り返るようにし、みなが楽しく麻雀を打てるような振る舞いを心がけましょう。

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