- 「麻雀のトイトイ(対々和)って、いったい何翻になるの?」
- 「鳴いてでも作れる役なのか、条件が知りたい」
こんな疑問を抱えている方はいませんか?
本記事では、初心者の方がつまずきやすい「何翻?」「点数計算はどうなる?」「鳴きはOK?」といったポイントをコツを交えながらしっかり解説。
さらに、狙うべきタイミングや避けるべきシーンなど実践的な戦略もご紹介します。
なぜトイトイを知るべきかというと、実は簡単に狙えるうえに点数も見込める役だからです。
それだけでなく、三暗刻や他の複合役などとの組み合わせ次第では得点効率をさらに上げられます。
この記事を最後まで読めば、「トイトイ」を正しく理解し、対局中に迷わず狙えるようになるはずです。
麻雀のトイトイとは?
トイトイ(対々和)は、麻雀の基本的な役の1つで、初心者でも比較的理解しやすい役です。
この役は刻子4組と雀頭1組で構成されます。
正式な読み方は「トイトイホー」
トイトイは、正式には「トイトイホー(対々和)」と読みます。
中国語で「同じ」を意味する「対」を2回重ねた発音が由来です。
日本麻雀では略して「トイトイ」と呼ばれることが多いですが、正式名称を知ることで役の理解が深まります。
トイトイの作り方は?成立に必要な基本構成
基本構成は、刻子4組と雀頭1組です。
刻子は同じ牌3枚のセットのことです。
これは暗刻(自分で揃えた刻子)でも明刻(鳴いて揃えた刻子)でも成立します。
そして雀頭は同じ牌2枚のペアを作らないといけません。
トイトイは順子(数字が連続する牌の組み合わせ)を一切含まない役であるため、手牌の揃え方が他の役と異なる点が特徴です。
このシンプルな構成が初心者にも覚えやすい理由の1つでしょう。
トイトイは何翻?点数を解説
トイトイは、基本的に2翻の役として扱われます。
図のように最低でも基本符20符に明刻4つの加符8符が追加されるため、切り上げの30符です。
30符2翻となり、親でも2900点、子でも2000点のアガリになります。
副露(鳴き)しても翻数が変わりません。
そして他の役との複合によって得点が大幅に増えるチャンスです。
例えば3つの暗刻が含まれる三暗刻は2翻追加、混一色(1種類の数牌と字牌だけで構成)であれば、3翻追加されて得点が一気にアップします。
トイトイの鳴き条件
トイトイは、鳴き(ポンやカン)を許容する役の1つです。
先述の通り、鳴きによって刻子を完成させても翻数(2翻)が減ることはありません。
鳴きによる手進めの速さがトイトイの大きな特徴です。
ただし、鳴きすぎると手牌が短くなり守備力が低下するため、場況をよく見て判断しないといけません。
麻雀に他の役も同時に狙えるトイトイ
トイトイは、他の役と複合しやすい特徴を持つため、得点効率を高める戦略に活用できるでしょう。
この章では、トイトイと三暗刻や四暗刻の違いを整理しつつ、相性の良い複合役の具体例をご紹介します。
トイトイと三暗刻・四暗刻の違い
トイトイは明刻(鳴きで揃えた刻子)を含むことができます。
副露(ポン・カン)を行っても成立する点が特徴です。
一方、三暗刻は暗刻(自分で引いた刻子)を3つ揃える必要があります。
また、暗刻が3つあれば順子が混ざっていても構いません。
また、以下の例のように「トイトイ」と「三暗刻」を同時に成立させられます。
なお、四暗刻は4つの暗刻を揃える役満で、鳴きを含むと成立しません。
三暗刻・四暗刻は手役の制限が厳しい分、点数が高いのが特徴です。
他に相性の良い複合役の一例
トイトイは、他の役と複合することで翻数を増やしやすいです。
以下に、特に相性が良い複合役を挙げて解説します。
1つ目は「ホンイツ」です。1種類の数牌+字牌で構成される役(3翻・鳴きで2翻)になります。
以下はトイトイ+ホンイツの例です。
次に混老頭(ホンロートウ)です。
数牌の1・9+字牌のみで構成される2翻役になります。
最後に小三元(ショウサンゲン)です。
三元牌のうち2つを刻子、1つを雀頭として構成。
この場合は刻子になっている三元牌もそれぞれ役牌の1翻になります。
トイトイを基点に、これらの複合役を狙うことで、得点効率を最大化できます。
麻雀初心者が知るべきトイトイの狙い方とは
トイトイは初心者にとって、比較的理解しやすい役の1つです。
ただし、効率よく狙うためにはいくつかのポイントを押さえる必要があるでしょう。
この章では、トイトイを意識する際の基本と、鳴きを活用する際の判断基準について解説します。
狙うときのポイント
トイトイは4つの刻子と1つの雀頭で構成されるため、「刻子を集める」ことが最優先です。
配牌の段階で刻子が複数揃っている場合、トイトイを狙うチャンスです。
例えば、以下のような配牌はトイトイを狙いやすい形でしょう。
この手牌では刻子が2組(111萬、333筒)すでに揃っており、残りも刻子や雀頭を目指して進めやすい状況です。
トイトイは鳴き(ポン)が許される役のため、手早く完成させることができます。
特に、点数よりもスピードが求められる東1局やオーラスでは、鳴きを積極的に活用するのが得策です。
自分の手牌だけでなく、場況も重要になります。
「他家が数牌を頻繁に捨てている(刻子を作りやすい)」・「字牌が場に少なく、自分が刻子を作れる可能性が高い」場合は、トイトイを狙いやすいでしょう。
トイトイは狙いやすい役ではありますが、刻子を揃える難易度が高い場合もあるため、場況を見極めながら無理なく進めたいところです。
鳴きすぎないための判断基準
鳴き(ポン・カン)はスピードを上げる一方で、情報が他家に漏れるデメリットもあります。
「テンパイまであと1手(イーシャンテン)」・「自分の手牌や場の捨て牌から安全牌がを持っている」というような場合は、鳴きを優先しましょう。
鳴く牌と鳴かない牌の優先順位を決めるのも1つです。
自風牌や場風牌(三元牌などの役牌)は、トイトイならなくても役牌として1翻として成立するので、鳴きやすいです。
また、序盤で以下のような手牌だとします。
が他家から出てポンをすると、手牌はかの単騎待ちの形となってしまいます。
終盤でテンパイをしておきたいなどの理由がなければ、自分の和了形に影響を与えない牌を鳴くのがよいでしょう。
他にも他家がどの牌を多く捨てているかを確認し、トイトイを警戒されにくいタイミングで鳴くのがポイントです。
例えば、場に字牌が多く捨てられている場合、字牌のポンが目立ちにくいため有効になります。
麻雀でトイトイを狙うべき状況
トイトイは強力な役ですが、狙うべき状況とそうでない状況を見極めることが重要です。
局面や点差に応じて、トイトイが有効な選択肢かどうかを判断する力を身につけましょう。
トイトイを狙う基準
はじめに「1局目(東1局)」です。
東1局は当たり前ですが点数が他家と同じで、アガリ条件などもありません。
そのため、点数を大きく稼ぐチャンスであり、トイトイに他の複合役(役牌や混一色など)が絡めば、一気に高得点を狙えます。
逆に終盤でとにかくテンパイしたいorアガっておきたい局面でトイトイを狙うのも1つの手です。
終盤ではスピードが重要になります。鳴きを許容するトイトイは迅速なテンパイが可能であり、終盤の勝負手として適しているでしょう。
ただし、他家の動きによっては、安全な手に切り替えることも必要です。
点差が開いている場合も狙うといいでしょう。
トイトイの2翻で十分な点数が得られるケースがあります。
特に場況が刻子向きであると、トイトイに向かいやすいです。
狙わないほうがいいケース
トイトイは万能な役ではありません。
特定の条件下では、他の役を狙った方が効率的な場合もあります。
複合役が絡まない場合は狙わないほうがいいでしょう。
トイトイ単体では2翻しかないため、高得点が必要な状況では点数が不足する可能性があります。
他の役(混一色や役牌など)が絡まない場合、トイトイを狙うメリットは薄いです。
手牌によっては順子を含む手役(平和や一気通貫)を目指す方が、得点効率が高くなる場合があります。
他家が副露しているなど早いテンパイを示唆している場合も同じです。
和了できずに最悪の場合、放銃してしまうかもしれません。
安全牌を切りながら回し打ちをするか、他家の進行を見て手を変える選択肢も検討する対策があります。
鳴きによって手牌が短くなると守備力が低下します。
「自分がダントツのトップ目である」など、攻めより守りが重要な場面では、トイトイは適しません。
安全牌を多く残しつつ、無理のない範囲で手牌を進めるのが賢明です。
トイトイをマスターして麻雀の勝率アップ!
トイトイは、鳴きやすくスピーディに作りやすい役でありながら、三暗刻やホンイツなど他の役との複合も狙える魅力的な手役です。
何翻・点数の仕組みを理解するだけでなく、鳴きのリスクや押し引きの判断基準を知っておくと、より効率的に高い手を狙うことができます。
初心者にとってはややハードルが高そうに見えるトイトイですが、基本ルールを押さえつつ実践で数をこなせば、案外早く習得できる役です。
ぜひ本記事のポイントを参考に、対局の中で「トイトイ」を試してみてください。
正しい知識と判断力を身につけることで、手役の幅が広がり、麻雀をさらに楽しめるようになるはずです。